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  • 執筆者の写真おいちゃん

オノダケース

用途に応じてサイズをオーダー出来るへらバックはオノダケースだけであろう。

大昔はセンチごとのオーダーも受け付けたが、現在はHPに掲載されているサイズに”略”統一されているが、型紙がオノダさんのもとに有る物は製作可能である。

竿ケースの寸法ね。


店を移転する時に、開店した当時の価格表が引き出しの奥から出てきた。

現在の大手メーカーから発売されている「上級グレード」くらいの価格かな。

随分と価格はUPしたが、オノダさんの手間賃はそうは上がっていないと思う。

何がオノダケースの価格を押し上げたかと言えば、多大なる追加装備によるものだ。


初期型オノダケースは竿ケースの背中側に「1本手」と呼ばれる金具の取っ手が付いていて、固定式のショルダーと底鋲が数か所打たれていただけの品物だった。

現在でも変わらない背中にアルミ板を埋め込んだスタイルは、当時から採用されていたオノダケースの代表的な作りだ。

当時から竿ケース内が空でも、自立している竿ケースなのが特徴である。

それから比べると、恐ろしいほどバージョンUPしているカバンだ。

因みに初期から採用されている防水ファスナーはチョットやそっとの降雨で濡れても(かなりビチャビチャ)、竿ケースの中が濡れる心配が無い。

西湖ばかり釣りに行っていた頃、雨降りだと喜んで行っていた自分が言うのだから間違えない。


その初期型モデルから標準装備になったものは

・サイド芯

・2本手+2本手カバー

・総裏底鋲

・Wステッチ


総裏底鋲は「釣り場で雨や霜が溶けた時に、竿ケースの裏が濡れるから全部底鋲を打って欲しい。」と懇願したが、当時はショルダーで肩から掛ける考えが若干あり、「そんなのは?だなぁ」と言われたが、今では主流となった。

普通既製品のカバンを使うと、気が付かないうちに底鋲が取れているのを聞くが、オノダの底鋲は99%取れない。残りの1%は知らんw


生地の劣化は紫外線によるもので、これはどうにも避けられないが、ファスナーは↑この位置に止めて”上下に開いて閉める”をしないと、スライサーがすり減りファスナーが締まらなくなる確率を上げるので、一方通行で開け閉めするのは良くない。



ショルダーに使われているフック金具も初期の物から換えられている。

そして最強を誇るカバンの裏側の「アルミガード」。

このアルミ板にカバン外側のD管(ショルダーフックを掛けるD型の金具)が打たれている。

これも初期から暫くしてから追加装備されたものである。

画像でお判りの様に、底に打たれた底鋲の裏側。

こんなに鋲が打たれている釣りカバンは知っている限り(知らないけど)無い筈である。




縦に長い寸法のサブバックが以前あった。

「丈が短くて奥行きがあるサブバックを作って。」

「こんなに小さいカバンどうするの?」

「例会で予備餌と弁当を入れるチョコッと使うタイプ。だから”チョコッとバック”って呼ぶの」

「勝手に呼んで下さい。」

現商品までの奥行きは無いが、今じゃこれも標準セカンドバックになった。

非常に使いやすい。


生地を仕入れてそのまま縫製すれば多少丈夫さも増であろうが、オノダケースでは生地を剝きに外注に出す。

贅肉を取って「軽量化」を図る為である。

要するにここでも費用が掛かっていると言う事である。

剝きをしてくれる業者も現在ではなかなか居ないらしい。


それなりのお値段はしている。

材料費が騰がるたびに微妙な値上げを繰り返してきたが、進化して来た(装備が増えた)手間も加わっている。

30数年このカバンを使っているが、壊れた事が一度も無い。

最強のへらバックであることを保証する。


てな内に、 ( ..)φしていて電話が鳴って、さっきHPにUPした吊るしのセットがSOLD OUTになってしまった。




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