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執筆者の写真おいちゃん

掛けの分落ち

「どう言う意味ですか?」と聞かれる。

へら鮒釣具の寸法は何故か明治以前の尺貫法で表記される。

竿は丈尺寸だし、枠は尺寸である。

何故か網目はミリw


現在でも竿師と仕事の会話の時は

「何分何厘」で話す。

なぜに今だに竿師のノギスが

「mm」ではないのだか知らないが

計算が弱いおいちゃんは

いささか苦手です。


分落ちは〆た竹の先端と元の太さの差で

テーパーと呼ぶもの。

数値が大きければテーパーが効いている訳で

一昔前はドリルのような竿掛けに人気が湧いた。

しかし、落ちや節数が多いだけでは

希少な竹とは言えない。

理想を言えばそれが首を締めることになるので

あえて言わないが

今では入手が難しい。



竿掛けを購入しに来た時に

真っ先に「ツボ」を見るお客さんもいる。

『知っているんだな~』と心で呟いています。

100人にひとり位w

何かと問われても言えない。

食べ物屋が秘伝のタレの調合を

教えないのと同じ理由です。

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