高野の12と13尺。
影舟親方が集めた竹材を「ウチらしい調子で自由に作る」がラビットの製竿主旨。
調子の好みや判断は、人それぞれに違うので
「調子別の刻み」も入れていない。
穂先は硬さ別を揃え、調子を合わせて研磨している。
グラスなので研磨していると熱で曲がり、1竿で3本の穂先を削ると言う。
「竹削り穂で攻めた危険な穂先も良いけれど、曲がった穂先にがっかりさせたくはない。」と。
孤舟道場で腕を磨き、その作風を継承した影舟を親方とした小影舟の新・挑戦竿がラビット。
ラビットは作者の干支で、竿の命名も販売価格も、作者が自ら思い考えたものである。
卵殻蒔絵のうさぎの眼の表現が難しいと小影舟は言う。
白ウサギの裏には、茶色いウサギが背中を向けて隠れている。
緑のRの文字は、小影舟ラビットの「R」
色とりどりの模様は漆で塗っているのではなく乾漆仕上げ。
これが小影舟ワールド。
金虫食いなどは途方もない手間である。
おっちゃんも歳なので客注を請けても忘れるから、オーダーは受けない。
販売された時に購入して頂きたい。
次回は短いところ。
もう製竿は始まってます。
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