ラビットが入荷した。
オイちゃんの感違いで、入荷数は4本です。
次回は11尺から上の尺数。
総高野のボリュームある硬い竹で組まれています。
穂先はグラスで、バランスをとって研磨してあります。
餌打ちする時に、仕掛けを引っ張って振り込んだり
穂持ちの真ん中くらいまで、水に沈めて使う竿ではありません。
「細く、それで張りがあり、綺麗に弧を描く」
かが、へら竿の理想と言われる。
弧舟理論の「ほそ・かる・ぴん」の「かる」は
穂先の軽さが大きく含まれる。
時代の流れによる型と量釣りで
大きく変わったのは穂先だ。
ソリッド穂先を組み込んだ竿だが
穂先のパワーは殆ど無い。
元下を上手に使って
竿全体で遊んで頂きたい竿です。
(結構硬いですが)
そう言えば小影舟が「取説」を書いてきたが
店に忘れてきた。
後日UPしておきます。
鶉研ぎ出し金虫食い仕上げ。
ラビットなので兎の高蒔絵に
ニコニコひまわりちゃん卵殻螺鈿のポイント飾り。
これが伝統和芸+小影舟ワールド。
普通は黒漆仕上げになる竿尻まで
虫食い研ぎ出し塗り。
竿袋は竿幅に合わせたタイトな誂えで
この辺も弧舟・影舟の血脈です。
袋一つ、竿栓一つにも
価値がみられる職人技が詰まっています。
※訂正 先日"ぬき”と"飛ぬき”の価格の話をしましたが
その後に「脇銘なし」で製竿していました。
尺、渋沢4枚でした。
追加で書きますが、今回のラビットの価格。
13尺だと尺¥17.000-程
8尺だと尺¥27.500-になる。
穂先をグラスにしたことで、ここら辺を価値が違うと感じる方が居るであろうが、それはそれで自由だと思う。
「短い尺数の竿しか売れない、硬い竿しか売れない」
自分が求める作風と真逆な現代釣りに
自分に出した挑戦状。
大人のおもちゃの傑作。
「なるべく多くの方に使って頂きたい。」と、小影舟。
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