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執筆者の写真おいちゃん

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くちまき3兄弟




販売日未定です

執筆者の写真おいちゃん

たぶん10年近く使用した

お客さんからのオーバーホールが出来上がった。


依頼は

①玉柄玉口の割れ、籐の巻き直し

②玉枠オーバホール、網交換

③力まんちゃん、オーバーホール

④お膳と皿、オーバーホール



焼印マークなので結構古いタイプで

預かった時は、かなりくたびれていましたw


【修理内容】

全塗装と新網の張替え



こちらもツマミなどは下地が出ていて

全体が劣化して艶なし状態でした。


【修理内容】

全塗装



オリジナルよりも塗装が良いかもしれない。

塗りむら一切無しです。

ガン吹き重ね塗り。

完璧。





箱雅のオーバーホールは

今更言うことは何も無いですね。

「新品の状態になります。」


きちんと整備をすれば

これから10年近くは充分使える。

今回の修理はお預かり期間が4ヶ月弱。

修理費用が渋沢7枚ほど。

執筆者の写真おいちゃん

出船前に船着き場での事。

舟に荷物を積んでいたら

隣り舟のお爺ちゃんが

「竹竿しか持っていないのだけれど大丈夫でしょうか?」

「どんな竿を持ってきてるんですか?」

「孤舟なんですけれど。一応硬めの竿を持って来たんですが・・・」

「大丈夫ですよ。少しポイントから舟を離して止めて、12尺位使った方がいいですよ。」


曳舟は秋山川から桂川に出て

最上流ポイントの上野原まで向かい

各自途中、船頭にやりたいポイントで放してもらう。

この日は乗っ込んでいて

押尾のワンドにかなりの魚が入っていた。

本流からのカケアガリ魚道ポイントを

後ろに繋がれていたお爺ちゃんに教えてあげて

そこにその方が入れる様に船頭に言ってあげた。

おいちゃんは上野原へ向かう。


夕方、ナイターの曳舟が

釣り師の舟を数珠なりに曳いて

上野原にやって来た。

自分はそのままナイターに突入するので

船頭が夜食の弁当を届けに自分の舟まで来て言った。


「あのお爺さん、八寸釣ったよ!」

「えええ~」

「凄い喜んで帰ったよ。」

何故かとても嬉しかったのを覚えている。


割り箸の3分の1程しかない穂先の細身竿で

拓寸八寸とは言え野ベラの大型を釣り上げたのは

”合わせ”意外にないだろう。

静かに「サッッ」と合わせれば

魚は意外と暴れないで上がってくるものである。


釣りの醍醐味は ”竿を大きく煽って魚をフッキングする手応え” で

鮎釣りをしていた頃は囮屋のオヤジに

「合わせちゃダメだよ」とよくからかわれたものだった。

へら釣りとは独特な釣りスタイルで

”穂先を水中に入れて釣る”

他には無い釣りだ。

ヘビーなタックルで豪快に合わせて釣るも

繊細なタックルで音無しの合わせで釣るも

使う道具に合わせて釣りスタイルを変えることで

自分の遊びに幅が出来るし

大切な道具にも優しい筈だ。


あの時代、八寸の魚拓は

2枚しか船宿に飾られていなかった。

その日から八寸超えの魚拓が3枚になった。

「竿は先代孤舟、両グルテンで釣った」事は

お爺さんと自分しか知らない

3枚めの輝く魚拓。


30数年前の話し。

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